NO.101
2003年 6月15日
アクセス教育情報センター
目次
学校情報 |
学校情報 | 学校情報 | 教育情報 | その他 |
鎌倉学園 | 聖セシリア | 玉川学園
入試情報 |
5日制の形骸化 | 戦争準備中
|
学校情報
鎌倉学園 04年入試要項
2次の入試日を2月4日から2月3日に。浅野中と競合することになる。
定員の配分も1次が100名から80名に、2次が50名から60名に、3次が20名から30名に。
1次 2月2日 男子80名 4科
2次 2月3日 男子60名 4科
3次 2月5日 男子30名 4科
1次の手続期限は2月4日16:00、2次・3次の手続期限は2月6日16:00。
03年大学入試結果(抜粋)
東大 一橋大 東工大 東外大 東北大 横国 国公立計
総数 2 2 3 1 2 8 47
現役 2 2 1 1 1 6 28
早大 慶大 上智 明治 青山 立教 中央 法政 理科大
総数 39 28 13 52 28 23 41 15 36
現役 25 16 10 29 17 14 24 10 22
=卒業生294名に対する東大、早慶上への現役合格者数の割合(A率)は18.0%。MARCHへの割合(B率)は32.0%。昨年のA率は16.5%、B率は31.0%。=
http://www.kamagaku.ac.jp/
城北埼玉 04年入試要項
1回 1月12日 男子約80名 4科
2回 1月16日 男子約30名 4科
3回 2月 2日 男子約10名 4科
1回の成績上位者約70名、2回の成績上位者約10名に特待生資格を付与。特待生は入学金と1年間の授業料を免除。
1回、2回は延納手続金50,000を払い、2月5日16:00まで納入金の延納ができる。
http://www.johokusaitama.ac.jp/
聖光学院 聖光を知る会報告書(03年5月31日)
台風の影響による強い雨風で、学校にたどりつくまでに参加者の下半身はずぶ濡れ。午前の部は予定数を下回って950名ほどの参加者だったらしい。午後の部は、電車の遅れを考慮して10分繰り下げてのスタート。参加者は約500名くらいだろうか。
会の進行は、姉妹校である静岡聖光学院のピエール・ロバート校長の「静岡聖光の紹介」、工藤教頭先生の挨拶のあと、5教科の教員によるディスカッション、在校生のディスカッションと続く。
1 5教科の教員によるディスカッション(抜粋)・・・司会は入試委員の野中先生
国語(古城先生)
古城「私も聖光学院の出身で4期生です。入試問題は漢字・語句、物語文、評論文の形式で出題しています。長文があるので、6年生は今から無理としても、低学年から長い文章を読む訓練として読書の習慣を身につけておいてほしいですね。また、言葉の世界を広げるという意味でも、食事のときにはテレビを消して家族で会話を交わすような時間を取るべきだと思います。また、最近は手紙を書く機会が少なくなっていると思いますが、50〜100字の記述に慣れておいてほしいですね。」
司会「古城先生は公立高校を20年勤めたあとにこの聖光学院にいらっしゃたわけですが、公立の生徒と聖光の生徒を比較してどうですか?」
古城「私は硬式テニスの顧問をしていますが、スポーツで頑張る生徒は勉強も頑張って万能な生徒が多いと思います。中学のバスケットボール部は相当の成績をおさめてい
ますし、硬式テニス部も横浜市約70校中3位と頑張っていると思いますよ。」
算数(中澤先生)・・・パワーポイントを使用して説明
中澤「出題の大きなテーマは『題意を正確に読みとる(わかること)』と『きちんと表現 できること(できること)』です。具体的には、答えを正しく導くための立式、作図・作表そして理由を言葉で表現するような問題を出題しています。また、計算力の低下には憂慮しており、1番に計算問題を出しているのもそのためです。問題はできるだけスタンダードな問題の中で受験生の学力をきちんと評価できるように作問しているつもりです。聖光の数学科では、『わかるまで手間を惜しまず、ねばり強く考え抜く。そして論理的にきちんと表現できる。』そんな受験生の入学を望んでいます。」
司会「中澤先生は、昨年度の大学入試を担当されました。聖光学院は塾いらずと言われますが?」
中澤「高三の理系選抜を担当しました。常日頃から「自分で勉強すること」の確立を話していますし、生徒たちもそれができていると思います。予習・復習をきちんとしていたら学校の勉強で手一杯のはずですし、塾に行く余裕がないというのが実際でしょう。それで進学率も8割を確保できています。」
理科(寺田先生)
寺田「出題形式は、5問で全分野から出題しています。基礎・基本知識だけでなく、図やグラフの読みとり・作成、さらには説明を求める記述もあります。つねに『なぜこうなるのか』不思議に思う気持ちを持ち、答えを自分で見つけようとする姿勢を持ち続けてほしいと思います。」
司会「昨年は高3を担当されて、今年は中1の担任を受け持っておられますが、今年の中1生はどうですか?」
寺田「授業が終わった後に物怖じせず積極的に質問や疑問を提示してくれています。休み時間が無くなるほどです。こういった姿勢には好感を持って見ています。」
社会(森先生)
森「社会の入試問題は、@社会に対する興味・関心があるか、A基本的な知識が身についているか、B知識をもとに考えられるか、です。第1回の『関東の里山の問題』は、若手の先生が作問したものですが、普段の生活の中における興味関心を問う問題で画期的な良問だと思っています。また、第2回の「年中行事」も日本の伝統的な良さを見直してほしいというメッセージが込められています。」
司会「先生は、聖光学院で長年教鞭をとられていますが、昔と今の聖光生の違いといったものを感じられますか?」
森「偏差値的には高くなっているが、聖光学院に入ってきて勉強をしなくなってしまう生徒がいる。受験勉強で疲れ切ってしまったり、麻布・開成への気持ちを引きずってしまって気持ちの切り替えができないのが問題です。補欠でもなんでもいいから聖光学院が第一志望という気持ちの生徒は確実に伸びていきますね。余裕のある状態で聖光学院に入ってきてほしいと思っています。」
英語(荻江先生)
荻江「帰国生入試は今年が2回目でした。小学校高学年(海外)の教科書が読めて、応用できて、表現できる力があればよいと思っています。実際は、英語が0点でも合格している受験生がいます。あえて英語の準備をするのであれば、国語・算数のほうに力を入れてほしいですね。また聖光学院の英語科では、英語はあくまでも「言葉」であるという認識に立っています。英語を読んで、書いて、聞いて、話して、そして『思考の枠組みを拡げる』のです。また、人間には言葉を覚える能力が備わっています。時間さえかければ必ず修得できるのが言葉です。」
(注)資料として、中学入試問題資料・2003年入試のポイントが配布されました。各教科の先生からの具体的なアドバイスが載っていますので、希望の方は教室までお問い合わせください。
2 生徒によるディスカッション(抜粋)・・・司会は体育科の滝本先生
司会「今日は、@受験当時、A入学時、B現在といった切り口で語り合ってもらおうと思います。自己紹介をしながら、いつ頃、どこの塾に通い始めたかを教えてもらえますか?」
三木「中三です。バスケットボール部で、神奈川代表に選ばれました。小学校2年からサピックスに通いました。」
山田「中三です。卓球部に所属しています。栄光ゼミナールに4年生から通い始めました。」 原「高一です。囲碁将棋部です。日能研に3年生の夏くらいから通い始めました。」
吉田「高一です。少林寺拳法をやってます。学習指導会には小一から通っていましたが、本格的に勉強を始めたのは4年生くらいからです。」
伊東「高一です。サピックスに4年生からです。」
司会「午前の部の参加者はほとんどが日能研生が多かったようで、日能研の話が多かったですが。さて、中学受験に向けての勉強のアドバイスがあれば?」
三木「僕は算数が大好きでした。母親の手助けはありましたが、毎朝早く起きて10分間くらい計算問題をやるようにしていました。」
司会「朝に勉強時間を確保するのは現実にはなかなか難しいのでは?」
三木「僕は睡眠時間が8時間くらいないとだめなので、早く寝て、早く起きるようにしました。」
山田「僕は、国語・社会が好きでした。だいたい一夜漬けで詰め込んでしまい、それでどうにかなっちゃいました。」
司会「それで本当にどうにかなるんですかね?」
山田「うーん。・・・・やっぱりコツコツやったほうがいいかな。」
司会「そうですね。どうにかまとまりました。」(笑)
司会「お母さん、お父さんにやってもらってうれしかったことは?」
伊東「ご飯を作ってもらって。ただ、親には見守っていてほしいですね。自分でも、勉強方法とか考えているんだから、あまり言わないでほしいですね。」
司会「うれしかったのは、ご飯だけですか。」(笑)
三木「スポーツが大好きで、放課後遅くまで残っていたときには迎えに来てくれました。また、バスケや水泳、ピアノなど好きなことをやらせてくれました。家族で話すんですが、スケジュールが詰まったほうが、勉強も集中してやれると思います。」
司会「いやだったことは?」
吉田「勉強しろなんて言われると、『うるせえ、ばばあ』なんて思ってました。」(笑)
司会「言われなかったら、本当に自分でやれたんですかね?」
吉田「うーん。・・・今はやっぱり感謝しているというか・・・。」(笑)
原「小学生に家庭学習のやり方なんかわからないわけで。結局、親の言うとおりにやって、それでいて順位や点数が悪いと責められるのは自分だけ、というのが納得いかなくて。」
司会「聖光学院入試のときは、どんなことを考えてのぞみましたか?」
吉田「2月1日の麻布が受かっていたらいいなって思いながら受けてましたね。」
三木「漫画が大好きなもんで、開成を受けて、がんばって、また漫画のことしか考えていなかったです。」
司会「・・・・・・・。」
伊東「中学受験でどれだけ成長したかはわからないけど、聖光学院に入れたことは良かったと思ってます。」
吉田「一回り成長できたっていうか。困難を乗り越える青春の1ページってことでいいんじゃないでしょうかね。」(笑)
司会「入学前の聖光学院のイメージと実際は?」
山田「僕は受験の時にはじめて聖光を見ました。まじめな奴ばっかりとイメージしていましたが、入ってみるといろんなおもしろい奴がいました。」
吉田「基本的には、みんなまじめだと思いますが。」
司会「学校生活の中で楽しいことは?」
吉田「やっぱり聖光祭ですね。いつも男臭い中で生活していて、この2日間だけは女の子と戯れることができるわけで。終わるとまた男臭い生活にもどっていく。」
山田「奈良・京都にいく古都研修は夜遅くまで起きていたりして楽しかったです。」
司会「好きな科目、嫌いな科目、また理由もお願いします?」
三木「算数が大好きで、今も幾何は別として代数が大好きです。社会が嫌いです。結局、暗記しなければならないことが多くて。僕はおぼえることが苦手なんです。」
原「僕は反対に、社会科が大好きです。歴史小説の好きで読むのですが、すんなり入ってくるんです。考えることが苦手なのか、数学が苦手です。小学校の時、塾の算数の先生が好きでなかったことも影響しているのかもしれません。」
司会「では、会場からの質問を受けたいと思います。」
父母「壇上の5名の生徒さんはどういう基準で選ばれたのですか?」
生徒「実は、お金がもらえるということで。」「教室内のノリで。」
司会「君たちは誤解してますよ。お金ではありません、図書券です。」
父母「キリスト教の学校ということに不安はありませんでしたか?」
生徒「中1・中2の倫理社会で聖書を学びますが、中3は教頭先生の授業で無駄話ばっかりで。宗教的な行事もほとんどありません。」
司会「教頭先生もこの会場にいるんですよ。」(笑)
父母「どんな大人になりたいですか。職業は?」
伊東「父が医者なので、家族にはそれをすすめられているんですが、僕としてはお金が稼げるようになりたいですね。世の中はやっぱりお金ですから。まあ、人並みの大人になれればいいかなと。ただ悪いことをする人間にだけはなりたくないですね。」
父母「生徒会活動とかでの先生と生徒の関わりは?」
生徒「建前は生徒の自主性ですが、影で操っているのは先生なのかなと。」
司会「教員は予算や対外的なことを担当しますが、それ以外は自主性に任せてます。」
生徒「末端はさまざまですね。クラブの顧問によって関わり度はまちまちですね。」
父母「男子校で良かったところは?私が共学出身なんで。」
生徒「女の子の前ではできない会話や本が読めたり、また恋愛のストレスもなくて済みますね。」「勉強に打ち込めます。」
小学生「塾ではどのくらいの成績だったんですか?」
山田「国社と算理の差が偏差値で20くらいありました。栄光ゼミの校舎内では5番くらいでした。」
小学生「受験勉強はちゃんとできましたか?」
生徒「自分の得意科目はがんばれた、苦手科目をいかに克服するかがポイントですね。」
小学生「どこから通っているんですか?」
三木「横浜駅です。」原「大船です。遠いほど成績がよい傾向があります。」
山田「小田急線の狛江です。」吉田「市営地下鉄の中田です。」伊東「代々木上原です。」
小学生「一日どのくらい勉強しましたか?」
三木「塾のある日は、授業後も質問によく残っていたので30分くらい。塾のない日は2時間くらいやりましたね。」
司会「今日は最後までご静聴ありがとうございました。」
=風邪をひいてしまったが、あっという間の2時間であった。=(報告 A.T)
http://www.seiko.ac.jp/
那須海城 04年入試要項
一般入試1 1月11日 2科4科
特待入試 1月25日 4科
一般入試2 2月15日 2科4科
募集人数は全体で男子80名。
一般入試1の試験会場は新宿(海城中高)、埼玉、千葉の3箇所。
特待入試の試験会場は新宿(海城中高)。
一般入試2の試験会場は新宿(海城中高)、白河の2箇所。
http://www.nasukaijo.ed.jp/
浦和明の星 04年入試要項
1回の合格発表が翌日から翌々日に。
1回 1月14日 女子100名 4科
2回 2月 4日 女子 20名 4科
1回の入学手続は1月19日15:00。延納手続をした場合は2月3日15:00まで。
http://www.urawa-akenohoshi.ed.jp/
光塩女子学院 04年入試要項
1回 2月2日 女子約50名 4科 面接
2回 2月3日 女子約40名 4科 面接
1回の面接が事前面接から試験当日に。(当日都合の悪い場合は1月中の面接も可)
1回、2回とも入学手続の締め切りが2月5日15:00に。
繰り上げ合格がある場合は2月5日15:00以降に電話で。
http://www.koen-ejh.ed.jp/
品川女子学院 04年入学手続方法の変更
各回の手続締め切りを2月11日から2月28日に。ただし、手続後の入学辞退の場合、手続金の返金はなし。03年度は3月31日までに辞退の申し出があれば手続金を全額返金。
http://www.shinagawajoshigakuin.jp/
女子聖学院 04年入試要項
1回 2月1日 女子50名
2回 2月2日 女子80名
3回 2月3日 女子20名
4回 2月5日 女子10名
1回、2回、3回の入学手続は2月4日15:00まで。4回は2月6日12:00まで。
http://joshisei.netty.ne.jp/
聖セシリア オープンキャンパス(予約不要)
6月21日(土) 10:00〜14:00 時間内であればいつでも来校可
内容抜粋
楽器にふれてみよう
砂絵体験
お茶を楽しもう
テニスを楽しもう
楽しいバトミントン
入試相談コーナーあり
http://www.cecilia.ac.jp/
トキワ松学園 04年入試要項
A午前 2月1日 女子40名 2科4科
A午後 2月1日 女子50名 2科
B午前 2月2日 女子20名 2科4科
B午後 2月2日 女子20名 2科
C 2月4日 女子10名 2科
入学手続は各回とも2月27日17:00まで。
3月19日12:00までに入学辞退した場合は納入金のうち施設設備費を返金。
A日程の入試成績上位5名を特待生として1年間授業料免除。
http://www.tokiwamatsu.ac.jp/
八雲学園 04年入試要項
募集人数を120名から146名に。
3回、4回の入試科目を2科4科選択に。
1回 2月1日 女子50名 2科
2回 2月2日 女子60名 2科
3回 2月3日 女子25名 2科4科
4回 2月5日 女子11名 2科4科
受験料は20,000円で何回でも受験可能。
合格者の入学手続は各回とも2月13日16:00まで。
http://www.yakumo.ac.jp/
開智中 04年入試要項
入試日の前倒しを行い、1月中に3回入試を。
1回が1月15日から1月11日に、2回が1月19日から1月18日に。3回が2月1日から1月24日に。
1回 1月11日 男女約70名 2科4科
2回 1月18日 男女約50名 2科4科
3回 1月24日 男女約30名 2科4科
4回 2月 3日 男女約10名 午前 2科4科
午後 1科または2科
1回の試験会場は学校、大宮会場、志木会場の3ヶ所。
4回の試験会場は午前、午後とも学校、日暮里会場の2ヶ所。
1回、2回の入学手続は2月4日16:00まで。昨年までの延納金制度はなくなる。
3回の入学手続は1月28日16:00まで。3回で合格した受験生には手続期間の猶予がない。
4回の入学手続は2月6日16:00まで。
各回とも成績優秀者を特待生として発表。(03年入試では147名を特待生として発表)
受験料は2回受験まで20,000円。3回以上は30,000円。
一度合格した受験生が特待生資格を得るために再度受験する場合は受験料は不要。
http://www.kaichigakuen.ed.jp/
神奈川大附属 一日体験入学
日時 7月22日(火) 午前の部 8:30〜11:30
午後の部 12:40〜15:40
授業コース
Aコース 国語・美術
Bコース 数学・家庭
Cコース 社会・理科
Dコース 英語・音楽
Eコース 保健・情報(コンピューター)
申し込み 6月2日〜6月30日(必着)
申込方法 封書にて。
必要事項を記入して、返信用封筒を同封。
その他 授業コースの決定は7月15日までに発送。
渋谷教育学園渋谷 04年入試要項
1回の入試科目が2科4科選択から4科に。
1回 2月 1日 男女50名 4科
2回 2月 2日 男女45名 4科
3回 2月 3日 男女45名 4科
特別 2月 6日 男女23名 算数・理科・作文
帰国 1月27日 男女12名 国語・算数・英語・英語面接または国語・算数・作文・面接
1回から特別入試の入学手続はともに2月10日15:00まで。
帰国生入試の入学手続は1月31日12:00まで。
行事日程
中学校説明会
7月11日(金) 11:00〜
10月 9日(木) 11:00〜
11月15日(土) 14:00〜
12月14日(日) 11:00〜
1月10日(土) 11:00〜
公開授業
6月18日(水) 8:30〜14:30
11月13日(木) 8:30〜14:30
飛龍祭
9月13日(土)
校内見学
随時(事前に電話にて申込)
http://village.infoweb.ne.jp/~sibugaku/
聖望学園 04年入試要項
1回 1月10日 専願 男女15名 2科 面接
一般 男女15名 2科4科 面接
2回 1月13日 男女35名 2科4科 面接
3回 1月17日 男女10名 2科4科 面接
4回 1月24日 男女 5名 2科4科 面接
http://www.seibou.ac.jp/
専修大松戸 04年入試要項(予定)
1回 1月20日 男女100名 4科
2回 1月26日 男女 30名 4科
3回 2月 3日 男女 20名 4科
http://www.senshu-u-matsudo.ed.jp/
玉川学園 04年入試要項
一般入試で2回入試を新設。
1回 2月1日 男女約100名 2科4科 面接
2回 2月3日 男女約 40名 2科4科 面接
帰国生入試
12月6日 男女若干名 国語・算数または英語・作文のどちらかを選択
行事日程
体験入学&説明会(要予約)
6月28日(土) 体験授業9:30〜11:00 説明会10:00〜11:00
7月19日(土) 体験授業9:30〜11:00 説明会10:00〜11:00
9月13日(土) 体験授業9:30〜11:00 説明会 9:30〜11:00
授業内容抜粋(全16コース)
英語 Let’s Have Fun English !
数学 算数と数学って何が違うの
理科 アイスクリームを作ってみよう
コンピューター
少林寺拳法
弦楽
ハンドベル
申込 電話にて(初中入試広報課 042−739−8931)
月〜金 9:00〜16:00
授業参観&説明会(要予約)
6月19日(木) 9:30〜11:00 学校紹介
7月23日(水) 9:30〜11:00 学習と学習システム
9月26日(金) 13:30〜15:00 学習と行事教育
10月30日(木) 9:30〜11:00 学習と学習システム
上記以外の日程でも授業参観の希望があれば連絡を。
学校説明会
9月13日(土) 9:30〜11:00
10月 1日(土) 9:30〜11:00
11月15日(土) 9:30〜11:00
入試問題の傾向
「国語」
問題の構成上、読解と言語事項が分離し、独立した問題になっているのが特徴です。
(1)文章読解に関する問題。
a.小説や論理的な文章など、それぞれの分野の特徴をとらえることが大切です。小説では、ことばや文の表面的な意味ばかりでなく、内面にかくされている人物の情をしっかりとらえること、論理的文章では事実と意見をしっかり区別してとらえることが大切です。
b.長文を、じっくりと最後まで読み取り、要旨を簡潔にまとめる力が試されます。
c.指示語が何を指しているのか、接続語がどう働いているかなど、正確にとらえましょう。
d.登場人物に対して、自分はどう思うのかを意識して読む練習をしましょう。
(2)語句や漢字に関する問題。
a.漢字の書き取りの問題が、必ず出されます。正確に、丁寧に漢字を書く練習をしておきましょう。
b.そのほか、漢字の読み(音訓)、熟語作り、慣用句・ことわざ等の意味、反対語、類義語などが週去に出題されています。問題の形式に慣れることも大切です。
(3)文字を丁寧に、しっかり書く習憤をつけておきましょう。
「算数」
問題の内容は小学校で学習した算数全般にわたって出題するようにしています。やや問題数が多いので、正確ですばやい計算力を身につけておくことが必要です。
(1)計算問題に関しては四則混合計算が中心です。計算順序、約分などに気をつけ正確に解くことが大切です。また、分配法則や結合法則など、計算方法の工夫を普段から心がけておくことが必要です。
(2)図形問題に関しては、単位に十分留意し、いろいろな角度から図を見て解答できる力をつけておくことが大切です。また日頃から身のまわりの出来事にも興味や関心をもって生活しましょう。
(3)文章題に関しては基本的内容から段階的に順序立てて正解を得るものがあります。内容としては、数の性質、関係式、歩合、百分率、割合、ともなって変わる量、演算記号などが主ですが、何を要求されているか十分熟読し、文章を図や表、グラフにおきかえて解く方法や、それらを関係付けたり、そこから新しいものを生み出したりするカを身につけておくことが大切です。
「理科」
理科の試験は、50点満点、25分間で行います。問題で扱う題材は、小学校4年、5年、6年の理科の教科書に掲載されているものです。自然現象が文章や図表で説明され、その中から出題されます。日頃から図や表を使って考えたり、まとめたりする習慣をつけておきましょう。
(1)生物については、教科書に出てくる生き物をテレピや図鑑、写真などで見ておくことが大切です。どんな生活環境に往んでいるのか、どのような生物たちと暮らしているのか、どんなものを食べているかなどを思い浮かべられると良いでしょうか。
(2)物体や物質については、てこの原理や電流の性質、酸性・アルカリ性や水溶液の性質など、教科書に出てくる実験や測定を自分の手を使って体験すると良いでしょう。
実験の結果を数式やグラフにまとめて説明したり、また数式やグラフから次に起こる出来事を予測できることが大切です。
(3)宇宙、地球(天気、環境)についても、教科書に掲截されている基本事項を知っておく必要があります。空間や時間のことと共に、日常生活を通して経験的に知ってなければならない事項も身につけておきましょう。
出題の方法や分野ごとの出題比は年毎に異なりますが、関係把握の力、数量的に考える力、目の前の証拠から過去のようすや未来のようすを推測する力が試されます。
「社会」
社会の試験は、50点満点、25分間で行います。内容は小学校4年、5年、6年の学習範囲から出題します。地理分野、歴史分野、公民分野、時事問題の各分野から出題します。
(1)地理分野、歴史分野については、文章、地図、グラフ等の資料を読み取る力をみます。
(2)公民分野は、日本の政治や経済に関する問題と国際関係や社会問題についての関心度をみます。日頃から新聞やテレビニユースに関心を持つよう心がけましょう。
断片的な知識だけでなく、「なぜ?」「どうして?」という疑問や、どんな影響があるのか、等の論理的な思考力を求めますから、自ら考え力をつけてほしいと思います。
http://www.tamagawa.ed.jp/index.htm
千葉日大一中 04年入試要項
1期 1月21日 男子155名 女子75名 2科4科
2期 2月 5日 男子 25名 女子15名 2科4科
http://www.chibanichi.ed.jp/chibanic.htm
獨協埼玉 04年入試要項
1回を1月12日に。社会、理科の試験時間がそれぞれ35分から30分に。
1回 1月12日 男子50名 女子50名 2科4科
2回 1月24日 男子20名 女子20名 2科4科
3回 2月 4日 男子10名 女子10名 2科4科
http://www.dokkyo-saitama.ed.jp/
森村学園 04年より授業6日制に移行するに際して
6日制による本物のゆとり教育を実践します(宮岡校長)
(学内誌 i−Think Vol.5より)
この十数年、教育危機が叫ぱれ、国家主導でさまざまな教育改革が議論され実施されております。2002年4月からスタートした学校週5日制は、「教育内容3割削滅、ゆとり重視のカリキュラム」を提唱する文部科学省が行った改革の中でも象徴的な存在なわけですが、私たち現場の教職員の共通の問題認識としては、果たしてこれで将来を嘱望するに足る有為の人材育成が可能なのであろうかと疑問を待たざるをえません。
そのような教育を取り巻く間題が取り沙汰される中、森村学園でも「森村の教育はどの方向に向かうべきか」について、ここ数年、議論を重ねてまいりました。物質的に豊かな現代の高度消費社会には様々な歪みがあります。学習意欲の低下や、不登校の問題などはきわめて現代的な問題で、日本だけの問題でもありません。旧式の知識や経験では解決できない問題が山積しています。このような一般的・客観的状況を認識しながら、私学として森村教育の独自性とは何なのか、何をなすべきなのかを考えてまいりました。
学校は同年齢の生徒たちがいろいろな場面、局面で磋琢拓磨するところでもありますし、人類の知的活動の精華である文化を初歩的・系統的にしっかりと消化して学習するところです。そして学校で学んだ知識や経験が土台となって人生を、しいては自己の命を再構成するものです。「人間形成の場」であると同時に、現代の私学の使命として「希望する大学に入学することができる学カを保証する場」でなければなりません。勉強面で鍛えるべき年齢時に鍛えず、生徒を結果的に甘やかし生徒の資質を十分に伸ばしきれていないのでは、学校教育としては失格です。このような視点から、森村学園は教育を曖昧にせず、もっと勉強をさせようという結論にいたりました。そのため、従来型の5日制を改めて、2004年4月から新しい6日制を創設いたします。
これまでは5日制ゆえにカリキュラム編成上、不足気味な授業時間を、放課後や土曜日、夏休みなどを使った補習授業でおぎなってきました。6日制を導入することにより、授業時間内に学習を完結させ、ゆとりをもって授業に臨むことができるようになります。また、放謀後を補習と部活動のどちらを優先するか悩んでいた生徒が、部活動に専念できるようになり、本当の意味でのゆとりが生まれていくものと確信しております。
http://www.morimura.ac.jp/
合同説明会
杉並中野私立中学高等学校フェア
6月3日(火)中野サンプラザで行われたフェアに昨年並みの1600組が参加。
今年はフロアを増やして対応する。
個別相談会場、在校生の保護者との相談会場、ミニ説明会会場と三つの会場を用意。
相談会の様子。
在校生の保護者との懇談会も。
入試情報
進学星取表4・・・03年入試で両方の学校に合格した生徒がどちらに進学したか。
(日能研公開模試資料より)
本郷 : 麻布 = 0: 2(2名中2名が麻布に進学)
本郷 : 武蔵 = 0: 7
本郷 : 駒東 = 0: 5
本郷 : 早稲 = 0:28
本郷 : 城北 = 1:16
本郷 : 海城 = 0: 5
本郷 : 桐朋 = 0: 6
本郷 : 浅野 = 0: 4
本郷 : 早実 = 0: 2
本郷 : 暁星 = 2: 0
本郷 : 慶普 = 0: 2
本郷 : 巣鴨 = 0: 2
本郷 : 芝 = 0:10
本郷 : 高輪 = 9: 0
本郷 : 世田 = 2: 0(世田谷学園)
本郷 : 郁文 = 2: 0
本郷 : 開智 =11: 0
本郷 : 獨埼 =11: 0(獨協埼玉)
本郷 : 攻玉 = 2: 5
本郷 : 市川 =19: 0
本郷 : 専松 = 6: 0(専修大松戸)
本郷 : 城埼 =17: 0(城北埼玉)
本郷 : 西文 =16: 2(西武文理)
本郷 : 栄東 =11: 1
世田谷 : 麻布 = 0: 2
世田谷 : 武蔵 = 0: 3
世田谷 : 駒東 = 0: 2
世田谷 : 早稲 = 0: 2
世田谷 : 慶普 = 0: 3
世田谷 : 桐朋 = 0: 3
世田谷 : 浅野 = 0: 2
世田谷 : 海城 = 0: 2
世田谷 : 暁星 = 0: 2
世田谷 : 学習 = 2: 5
世田谷 : 本郷 = 0: 2
世田谷 : 芝 = 0:13
世田谷 : 攻玉 = 0: 5
世田谷 : サレ = 0: 7(サレジオ学院)
世田谷 : 桐蔭 =13: 7
世田谷 : 成城 = 8: 1
世田谷 : 高輪 = 2: 0
世田谷 : 郁文 = 4: 0
世田谷 : 佼成 = 2: 0
世田谷 : 市川 = 4: 0
世田谷 : 青稜 =15: 0
鴎友 : 桜蔭 = 0: 3
鴎友 : JG = 0:18
鴎友 : 雙葉 = 0:10
鴎友 : フェリス = 0:17
鴎友 : 横雙 = 0: 5
鴎友 : 横共 = 0: 9
鴎友 : 豊島 = 0: 3
鴎友 : 青山 = 0: 6
鴎友 : 頌栄 = 4: 4
鴎友 : 調布 = 4: 0
鴎友 : 学世 = 2: 6(学芸大世田谷)
鴎友 : 洗足 = 3: 0
洗足 : JG = 0: 1
洗足 : 雙葉 = 0: 1
洗足 : フェリス = 0: 3
洗足 : 横共 = 1:16
洗足 : 横雙 = 0: 7
洗足 : 青山 = 0: 6
洗足 : 鴎友 = 0: 3
洗足 : 頌栄 = 1: 5
洗足 : 日女 = 0: 5(日本女子大附)
洗足 : 香蘭 = 4: 5
洗足 : 調布 =16: 0
洗足 : 品川 = 9: 0
桐光 : 浅野 = 0: 8
桐光 : 桐朋 = 0: 4
桐光 : 慶普 = 0: 2
桐光 : 慶湘 = 0: 2
桐光 : サレ = 0: 9
桐光 : 鎌学 = 0: 3
桐光 : 穎明 = 0: 6
桐光 : 国久 = 0: 5(国学院久我山)
桐光 : 日三 = 2: 1(日大三中)
桐光 : 神大 = 4: 4(神奈川大付)
桐光 : 森村 = 3: 1
桐光 : 桜美 = 1: 0(桜美林)
桐光 : 多聖 = 9: 0(多摩大聖丘)
桐光 : 晃華 = 0: 2
桐光 : 鴎友 = 0: 2
桐光 : 穎明 = 0: 4
桐光 : 日女 = 0: 3
桐光 : 鎌女 = 0: 2
桐光 : 洗足 = 0: 5
桐光 : 桐朋 = 1: 1(桐朋女子)
桐光 : 大多 = 0: 1
桐光 : 日三 = 2: 1
桐光 : 神大 = 2: 5
桐光 : 桐蔭 = 1: 1
桐光 : 多聖 = 5: 0
桐光 : 自修 = 4: 0(自修館)
教育情報
5日制の形骸化 東京私学教育研究所長 堀 一郎
(毎日EduMail 6月4日)
「都立高校改革ガイドブック」なるものが都内の中学生たち全員に無料配布されている。東京都教育委員会が編集・発行したオールカラー、44ページの冊子で、「都立高校 新しい時代の幕開け」と題した豪華宣伝版ということができるだろう。生徒数が減っている上、都財政の悪化で公的負担金が減額されて苦しい経営を余儀なくされている私立高等学校側から見るとうらやましい限り。何しろ税金でお金の心配なく、つくることができるのだから。
「進学指導重点校」「エンカレッジスクール」「重点支援校」「中高一貫教育校」「昼夜間定時制高校」「チャレンジスクール」「トライネットスクール」などなど、都立改革の目玉になっている学校を次々と紹介。
進学指導重点校については、こう書いている。「例えば、7時間目に授業が組まれていたり、始業前や放課後に生徒の希望に合わせて講習が行われています」「授業のない土曜日などにも、生徒の進路希望に応じて受講することができる講習が多数用意されています。夏休みなどの長期休業中にも、講習を積極的に実施しています」―
―。まさに生徒は受験勉強漬け、こんなことでは、いびつな人間をつくってしまう心配はないのだろうか。
土曜講座を実施しているところは私立高校にも少なくないが、そのほとんどは人間性を高め、人間としての幅を広げるためのものであって、直接的な受験講座はあまりないように思う。土曜日まで受験、というのは大いに疑問だが、それ以上に公立学校における学校完全週5日制との関連はどうなっているのだろう。公立学校の5日制は法律で規定されたものなのに、事実上6日制、7日制が都立高校では実施されているが表明しているのである。
都内の私立学校でも今年度、完全5日制から6日制に戻る学校が出始めている。高校卒業に見合う学力をつける、とくに文部科学省が強調する「生きる力」「自ら判断する力」などを培うためには5日制では不十分だと考える学校が増えているからだ。
先日、東京で開かれた全国高等学校長会の席上、ある公立高校長が言ったという。「5日制は困るんですよね。教員たちの手当などが認められなくて」。事実上、土曜日も休みではない学校が公立でも多くなっているようだ。5日制の形骸化はますます進む。
小中高の廃校 10年間に2千校
(産経新聞6月4日)
過疎化や少子化で廃校となった小中高校は1992年度から2001年度までの10年間で2115校に達したことが4日、文部科学省の研究委研究委員会で分かった。
校舎が自然体験の拠点などほかの目的に転用されているのは61%で、全く利用されていないものも13%あった。委員会はユニークな転用例として50件を選び「廃校リニューアル50選」として公表。「安易に公民館や資料館に転用して利用軽傾度が低い例もある。有効利用の参考にしてほしい」としている。
廃校になったのは小学校が1449校で71%を占め、中学校が22%、高校7%。都道府県別では北海道が248校で最も多く、東京165校、新潟143校が続いた。少なかったのは沖縄1校、香川8校、佐賀10校など。
廃校理由は「過疎化による子どもの減少」が62%で「学校の再編」が16%。都市型とされる「高齢化に伴う子どもの減少」と「都市化による夜間人口の減少」は計10%を占めた。
小中学校だけをみると福島、長野など22県は全校が「過疎化」による廃校。兵庫、大阪、東京の3都府県は「高齢化」が過半数を占めた。
学力テスト結果公表 学校別結果も校名入りで公表 東京・荒川区
(毎日新聞 6月6日)
東京都荒川区は5日、同区立小中学校の全学年の児童・生徒を対象に、2月に行った学力調査と学習意識調査の結果を公表した。学校別の結果も校名入りで明らかにした。今後も年1回実施し、子供たちの理解度を小中学校9年間にわたって把握することで、指導内容の改善などに役立てるという。同区教委によると、全校・全学年を対象とした公表は全国でも例がないというが、学校の序列化につながるのではないかとの指摘も出ている。
調査は2月19日、小学校24校と中学校10校を対象に行われた。テストと、自宅での学習時間などを問う学習意識調査の2分野で、テストは小学生では国語、算数の2科目、中学生では国語、数学、英語の3科目。各教科ごとに目標値を設定し、その目標を達成できている児童・生徒の割合を「達成率」として集計した。
達成率を学校別で比べると、小学校の「算数・基礎」で最も高かった学校は87.6%の児童が目標を達成したが、最も低い学校は66.6%にとどまり、学校間の開きは21ポイントに上った。また、中学校では「数学・基礎」で最高が71.5%だったのに対し、最も低い学校は51.1%で、開きは20.4ポイントだった。
民間教育機関がテスト問題を作成した。基礎的問題では児童・生徒の7割以上、応用問題では4割以上を評価の目安とした。
同区は中学校では02年度から、小学生では今年度から学校選択制を導入しており、記者会見で藤田満幸教育委員会事務局次長は「学校選択のうえで一つの情報になるが、これだけで判断されるとは思っていない」と説明した。また、学校別のデータ公表が学校の序列化につながると指摘される点については「いろんな議論があると思うが、基礎学力を全員につけさせるのが目的。各学校が保護者や地域と協力しながら、競争しあって子供たちの学力を高められればと思う」と話した。
学校間での学習到達度に開きがある点については、「その原因を明らかにしていくため今後、各学校で指導内容などを改善していく」と語った。
児童・生徒には4月下旬から個々の成績を通知済み。学校別の結果は、同区のホームページでも5日公表された。
荒川区の父母はテスト結果の公表をどう受け止めているのか。4歳の長女がいる寺木紀子さん(40)は「公立なのだからそこまでやらなくてもいいのでは。『ゆとりが大事だ』と言われているのに、成績の良い学校に子供たちが集中したり、みんな塾に通ったりするでしょう。小、中学校のうちは遊ばせて、情緒を育ててやりたいと思う」と語る。それでも「(学校を)選ぶ基準にもなるので考えてしまう」と複雑な心境ものぞかせた。
一方、三女(12)が中学1年の知久真美子さん(49)は「テストはやった方がいい」と歓迎する。「(三女が通っていた)小学校の結果はそれほど低くなかったと聞いた。成績を伸ばすには、レベルの高い学校に入れた方がいい。同じような成績の生徒が集まっている方が、先生も授業をしやすいでしょう」
高校1年の長女(15)を中学時代から千代田区に越境入学させた自営業の佐藤善昭さん(50)は「もし娘が小学校の時にテストの結果が公表されていれば、荒川区の中でいい中学を選んで行かせていたかもしれない」と語った。
教育評論家、尾木直樹さんの話
学校別に到達度を公表すれば、必ず競争を招き、各校を競わせることにつながる。そもそも、テストの数値だけで学校を評価するのは「昔の学力観」に基づくもので、生きる力や豊かな心を育てる教育をないがしろにしている。学力テストは1960年代にも問題視されたが、今回は学校選択制や学力低下論議と結びついており、一層、学校間競争や保護者の不安をあおる。到達度の低かった学校の児童、生徒に対する配慮も足りないと思う。
関連記事
学力公表区内に賛否 荒川区の学校別テスト結果 (朝日新聞 6月9日)
学校名の下に科目別・観点別の「達成率」の数字が並ぶ東京都荒川区の学力テストの結果が5日、公表された。学力低下の不安から、独自に学力テストを行う自治体が増えるなか、荒川区教育委員会の今回の公表方法は、学校関係者らに波紋を広げそうだ。
同区は4月下旬に学力テストの詳細な分析結果を各学校や、児童・生徒に伝え、そのうえで今回の公表に踏み切った。
区のホーページに掲載し、不特定多数の人が結果を知ることについて、区教委の藤田満幸次長は5日の記者会見で「保護者や区民に結果を知らせるための効率的な方法を選んだ。マイナスに作用するとは思わない」と説明した。
区内の中学校の反応は割れている。「時代の趨勢(すうせい)」「自校の弱い部分を保護者らと考えていく資料として使えればいい」。「数字だけで学校を判断されないか心配だ。一面的にとらえられるのは怖い」
文部科学省によると、地方自治体の教委が実施するテストでは、当事者のみに知らせる方法が主流。都道府県や政令指定市のレベルでは学校別に公表している例はないという。
広島県教委は昨年、全小5と中2を対象に実施したテストの平均正答率を、「県民に対して説明責任を果たすため」と、市町村別にホームページ上で公表した。しかし、「学校間の点数競争にならないように」と学校名は出さなかった。
文科省は「学力テストの結果を指導改善に生かす工夫の一環として、公表の方法はいろいろあるのではないか」との立場だ。同省は昨年、全国の小5〜中3の45万人を対象にした学力テストを実施したが、「競争を誘発しかねない」との判断で都道府県別、学校別などの分析はしていない。
帝京大学の浦野東洋一教授(教育行政学)は「教育情報の公開は一般論では正しいが、不特定多数の人に公開する場合には区分けが必要だ。今回の公表には、教委の分析や今後の教育行政にどう生かすのかが十分明記されていない。学校を選択するためだけの資料になり、学校格差が広がるだろう」とみる。
国立大学法人 文科省支配を断て
(朝日新聞 6月2日)
政府提出の国立大学法人法案が衆院を通り、参院での審議が始まった。衆院で焦点となったのは、法人化された後も、大学に対する文部科学省の強い関与や支配が実質的に残るのではないかという問題だった。文科省の答弁はあいまいで、納得できるものではなかった。
いまの政府案のままで、個性豊かな大学を育てるという目的を実現できるのか。大いに疑問と言わざるを得ない。議論を深め、必要な修正を加えてもらいたい。法案によれば、各大学の教育研究や組織の運営の方向を示す「中期目標」について大学の意見は聴くものの、最終的には文科相が決定する。「目標」を実現する「中期計画」にも文科相の認可が必要だ。これでは、文科省官僚が事細かに介入して、大学の自主性を損なってしまった従来の二の舞いになりかねない。
「税金投入の責任を負う国として、適正な内容かどうかを見るだけだ。何をやりたいかは大学が決める」。遠山文科相はそう答弁した。しかし、法案をどう読んでも、大学が十分な自主性をもって目標や計画を決められる内容とは思えない。この点では、民主党の修正案が検討に値する。目標も計画も大学がつくり、文科省には届け出るだけという内容だ。国立大学全体の予算をいくらにするかという政府内調整は文科省の仕事だ。しかし、それぞれの大学に対する文科省の関与は極力減らしてもらわねばならない。
そこで問題になるのが、評価委員会だ。委員会は文科省内に置かれ、各大学への予算配分のもととなる評価を決める。ところが、大学の活動の死命を制する機関であるにもかかわらず、文科省はこの委員会の具体的な運営や構成について明確な見解を示していない。はっきりしているのは、委員を選ぶのが文科省当局だということだ。しかも、委員会の事務局に官僚を送り込む考えのようだ。委員会が文科省の言いなりになるなら、予算を通じた大学支配は変わらない。そうさせないためには、どういう人々が委員会を構成するかが重要だ。文科省の利害から距離を置き、大学の運営や教育研究に通じた専門家が必要だ。民間の知恵も要るだろう。委員会の評価は結果だけでなく、議事録の公表も求めたい。
法案は、大学職員の人事権は学長が持つとしているが、文科省と大学間の人事交流や天下りを規制する規定はない。法人化後も文科省が職員を送り込み続ければ、その職員は文科省にお伺いをたてたり、文科省の意向を先取りしたりするだろう。こうした交流は期限を切ってやめてはどうか。教員と同様、職員にも自立が求められるからだ。法人化は、新しい大学像を大学がみずから描く好機だ。文科省支配を断ち切ることが、そのための大前提である。
都立高校 一芸入試導入を検討、来春から推薦枠で
(毎日新聞 6月10日)
東京都教育委員会は、スポーツや文化活動で実績を残した中学生を都立高の推薦入試で優先的に合格させる「一芸一能選抜」を新たに導入することを盛り込んだ来春の入試改革案をまとめた。一芸入試は、ユニークな学生や優秀な選手を確保するために大学や一部の私立高校で実施するケースがあるが、公立高では全国的にも異例。教職員の間からは「選抜方法が公教育にふさわしくない」と問題視する声も出ている。
都教委が検討している一芸入試では、運動部に所属し全国レベルの大会で活躍した生徒や、文化活動・ボランティア活動などで目覚ましい実績を上げた生徒らが対象となる見込み。導入を希望する高校は、既にある推薦入試の定員枠の一部に「特別推薦枠」を設け、入学後も同じ分野で活動を続ける意思を持つ生徒を優先的に合格させる。都教委は「意欲を持った生徒が入学することで、学校が活性化できる」と期待を寄せている。
さらに都教委は、小論文や面接試験の実施校も増やし、選抜方法の多様化を図る方針だ。
都教委は4月中旬、都立高の校長に対し、来春の入試に関する「改善の基本的な考え方」を示した。この中で、一芸一能選抜の導入、小論文実施校の拡大、男女別定員の緩和など10項目を検討事項として挙げた。現在、各校長からの回答を集約し、一芸入試の実施校や入学定員を調整している。今月中にも新制度の概要を明らかにし、9月までには具体的な入試要項を発表する予定。
これに対し、都教組は「生徒が持つ特定の技能だけを人格から切り離して差別化するのは公教育にそぐわない」と批判している。近く都教委との懇談で一芸入試の中止を要請する方針だ。
都立高入試では、今春から学区制を廃止した。さらに▽志望理由や部活動の実績などを記入する「自己PRカード」を受験生全員に提出させて点数化する▽「進学重点指導校」を指定する▽基礎的学習や体験学習に力点を置く「エンカレッジスクール」では学力試験を実施しない――など「選抜尺度の多元化」に向けた改革が進んでいる。
文部科学省児童生徒課によると、公立高校の一芸入試は、宮崎県がスポーツ分野で実施したり、島根県が期限付きで試行したりした例があるが、本格的な導入は極めて珍しいという。
04年センター試験 1月17、18日 04年度の要項発表
大学入試センターは10日、来年1月に行う04年度センター試験の実施要項を発表した。試験日は同月17日、18日の2日間。理科のコマ数が今年度試験の2コマから3コマに増えることに伴い、両日の試験開始時刻が今年度の午前10時から30分早まって午前9時30分となる。
受験案内は9月1日から配布を始め、10月6〜17日の間、出願を受け付ける。試験後の日程は、平均点の中間発表=来年1月21日(予定)▽得点調整実施の有無の発表=同月23日(同)▽追試験=同月24日、25日▽平均点の最終発表=2月5日(予定)。
その他
戦争準備中 (毎日新聞5月7日 書評欄より)
教育基本法改正論議の本格化、有事法制制定への加速した動き、小泉純一郎首相のまめな靖国神社参拝・・・・・。並行して進むこの三つの行き着く先に「戦争の参加準備」を想定するのはそう難しくないのかもしれません。
憲法記念日の前に出た『「心」と戦争』(高橋哲哉著、晶文社・1400円)は、いま国家が国民の心に侵入し、
戦争を受け入れさせる下地づくりをしていると、強く警告しています。
三つの動きを促しているのは、道徳を荒廃させたのは個人に偏りすぎた戦後教育だ、有事を想定しないのは無責任だ、戦死者を追悼するのは当たり前だ、といった考え方です。当然の問題意識でしょうが、高橋氏は国家の真意をこう推測します。「教育」で国のために死ねる愛国心を育て、「有事=戦時法制」で軍事優先の国家体制を築き、「靖国」で戦死を幸福とする物語を再生させるー。
ここまではっきりとした危惧は抱かないまでも、国サイドの動きに懸念を持つ人は多いのではないか。愛国心育成の方針ひとつを見ても、戦前の日本を破壊させた負の側面を見ないあまりの健忘症ぶりが際立つからです。
出生率1.32 出生数115万人で過去最低
(毎日新聞 6月5日)
厚生労働省は5日、02年の人口動態統計(概数)をまとめた。1人の女性が一生に産む子どもの数に当たる合計特殊出生率は1.32で、前年の1.33を下回り、過去最低を更新した。出生数は前年比1万6796人(1.5%)減の115万3866人で、これも過去最低。第2次ベビーブームの1973年前後に生まれた女性が出産ピーク期を過ぎつつあり、同省は「出生数は今後さらに大幅に減少する」と見ている。都道府県別では最低が東京の1.02、最高が沖縄の1.76だった。
合計特殊出生率は、75年に2.00を割って以降、減少が続いている。71〜74年には、第1次ベビーブーム(47〜49年)に生まれた女性が出産したために出生数は200万人を超えたものの、その後は92年に一度増えた後は、増減を繰り返しながら緩やかに減少している。02年に母親が最初の子どもを産んだ平均年齢は28.3歳に達した。
昨年の結婚件数は75万7331組で、前年を4万2668組(5.6%)下回った。100万組を超えていた70年代初めからは25万組近く減っている。平均初婚年齢は夫29.1歳、妻27.4歳。一方、離婚件数は対前年比3927組(1.4%)増の28万9838組で、過去最高となった。
都道府県別に見た合計特殊出生率(02年)
埼 玉1.23
千 葉1.24
東 京1.02
神奈川1.22
2003年度入試総括
深見 仁
1 2003年入試結果
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の小学校卒業生287,000人に対して、2月1日の応募者数から推定して約42,600名が受験し、受験率が14.8%と過去最高になりました。総応募者数は午後入試の増加や、複数回出願の受験料の優遇等でふくらんでいる部分もありますが、229,000人を記録しました。2月1日校への応募者は午後入試も含めると47,400人、午後入試を外しても40,400人と昨年の午前入試の応募者37,700人を2,700人近く上回りました。(資料1参照)
首都圏の小学校卒業生数は今年でいったん底をつき、今後数年は若干ですが増加する傾向にあります。(資料2参照)
入試日別応募者数比較の表によると、2月1日に入試を行った学校はのべ250校で、そのうち午後入試を行った学校が53校ありますから、午前中に入試を行った学校は197校になります。うち埼玉の学校が2校ありますが、東京、神奈川の学校237校のうち83%が1日に入試を行っていることになります。(資料3参照)
2月1日の午後入試実施校も昨年の40校から53校へと拡大し、午後入試の応募者も昨年の4,680名から7,018名へと増加しました。
応募者数の内訳を見ますと、1月中では千葉(一部茨城を含む)、埼玉地区とも新設校や共学に移行した学校が出来て、新たに受験できる学校が増えたこともありますが、総応募者数がそれぞれ前年より24%近く増えています。一部、東京からの試し受験もあるものの、千葉、埼玉地区における中学入試の活性化が伝わってきます。寮のある学校の1月東京入試も東京南部および神奈川の受験生の試し受験として、西大和、静岡聖光の新たな参入にもかかわらず、各校とも応募者数を増やしました。
2月1日の応募者数の内訳を東京、神奈川の午前入試の応募者で見ると、昨年比で男子校が5.9%、女子校が2.1%、共学校が8.6%の増加になっています。男女別では男子が7.7%の増加で女子は2.8%の増加となっており、男子の伸びが目立ちました。全体では5.4%の増加になっています。
平均すると5.4%の増加ですが、その中には10%以上応募者を増やした学校もあれば、10%以上応募者を減らした学校もあり、応募者を増やす学校と減らす学校がよりはっきりしてきていると思います。
費用面でメリットのあるはずの国立の附属中学校の応募者数全体は今年も減少し、2002年問題の影響が続いていることを現しています。東大付属を除いた首都圏の附属中11校の総応募者は、98年の7997名から今春は5648名まで30%近く減少しています。(資料4参照)
2 受験生増加の要因
@ 今年の受験生は2002年問題(学校週5日制、新学習指導要領の実施)を小学校の3年生後半から言われてきた学年です。また、1999年から2002年問題が大手塾の新4年生の募集活動の中で大きく取り上げられたその最初の学年でした。
A そして、昨年の4月から小学校、中学校で2002年の教育改革がスタートして、実際に教科書が薄くなったことに保護者が驚いた。
B 社会的にリストラや就職難の報道や話題が多くなる中で、自分を守るのは自分しかいない。そのためには自分(子供自身)に実力をつけておくことが必要だという認識が出来てきている。
C 公立にも学校選択制を導入する地域が増え、学校を親が選ぶということがあたりまえになりつつある。
といったことが要因として上げられると思います。
3 2003年入試の特徴
@ 強気の学校選択
難度別に応募者数を見ると、全体として応募者が増えているのに、増やしたのは難度の高い学校の層であり、難度の低い学校の層では応募者を減らしています。その理由として一つは、昨年の入試の結果を見て塾側が入試を甘く見ていたのではないかと思います。塾の指導として強気に受験指導がされていたり、塾の話を聞いて保護者の側も甘く考えていたのではないかと思います。受験生がすこしずつ難易度の高い学校にシフトして受験をしている中で、中堅層の各学校が例年並みあるいはやや多めに合格者を発表したため、手続後の抜けが少なく入学者が定員を大きく上回り慌てた学校が多く出る結果になりました。
もう一つの理由としては、母親の世代が自分らしさを求める世代で、その学校の雰囲気や評価が自分に合っているかどうか、その学校に子供を通わせることが自分らしさを演出することにつながるかどうかが学校選びの基準になっているように思われます。
A 進む二極化
まず、学校の二極化として、受験生が増加した中で応募者の集まる学校と集まらない学校とがはっきりしてきていることがあげられます。
次に受験生の保護者にも学校の内容をよく見て選ぼうとする保護者(堅実・手作り派)と学校の雰囲気、名前、他人の評判で選ぶ保護者(ブランド・外食派)の二極化が見られます。
受験生もキチンと受験準備をしてきた受験生と何も身につけずに入試まで来てしまった受験生との力の差が大きくなっているように思います。
B 四科目受験生の増加
2科4科選択入試が多くなり、そのほとんどの判定方法が4科で受験した方が有利と思われる判定方法(まず全員を2科の合計点で較べて、そのうちの上位から合格者数の何割かを決め、次にそこに入らなかった4科の受験生の中から4科の合計点で残りの合格者を決める)なので、2科4科選択の学校を受験するには無理をしてでも4科で受験するという形になっています。ただ、2科4科選択から2科に変えた学校で受験生を増やした学校があります。2科目で勉強してきた受験生が安心して受けられるという面があるかもしれません。
学校としては2科4科選択にしておけば受験生の対象を広げられるので、受験生を増やすためにはその方がよいだろうと言う判断で2科4科選択に移行した学校が多いことと思います。2科4科選択にしたために2科の受験生が減り、4科の受験生がその分増えていないという学校や、4科の受験生が1ケタしかいないという学校もあります。はたして本当に2科4科選択にする必要があるのでしょうか。塾としてもとりあえず4科でという受験生に4科の学習内容を定着させるのは大変だと思います。
C 午後入試の増加
昨年がピークかと思ったら、前述のとおり、さらに午後入試を行う学校数、応募者とも増加しています。ただ実際に午後入試を受験して合格した受験生がどの程度手続をして入学しているのでしょうか。午後入試から1名でも2名でも入学者があればという思いからの午後入試だと思いますが、先生方の疲労感は大きいのではないでしょうか。ある学校の先生から「午後入試には午前では受験に来ないような力のある受験生が受験に来るので答案を採点していて張り合いがある」とお聞きしたことがありますが、それでよいのかなと思います。午後入試を設定したために、午前は他の学校を受験されてしまっているというケースもあるのではないでしょうか。また、午後入試と合わせて学校以外の会場での入試を行う学校が出てきました。午前中に他校を受験した後に、移動の時間をあまりかけずに受験できるようにとの狙いからでしょうが、応募者が用意した会場の収容人数を超えたため、慌てて会場近くの大手塾の教室を借り、他の塾の受験生から不評を買った学校もありました。
D 特待生入試の増加
これまでも入試結果で成績優秀者を特待生合格として入学手続費用や授業料を免除する学校がありましたが、最近は複数回入試のうちいずれかを特待生選抜入試としてそこに受験生を集めようとする学校が出てきました。確かに、経済状況の苦しい中で特待生として学納金の負担が軽くなることはありがたいことですが、特待生制度だけが生徒募集の売りになっている学校にはあまり進学者はいないようです。学校の指導内容での魅力を高める努力をおろそかにして特待生制度で生徒を集めようとしても難しいのではないでしょうか。また、特待生制度よりも、入学後に保護者に何かあっても学校に通えるための奨学金制度を充実させた方が受験生も安心して進学できるのではないでしょうか。
E 続く入試要項の変更
入試要項の変更を重ねる中で、各校の入試要項が全て同じようなものになって来ています。
入試日程も各校が入試回数を増やしているため、どの入試日でも過密状態になっており、受験日程の間隙をついて受験生が集まると言うことはありえなくなっています。同じ日に入試を行う学校が増えているため受験生が分散し、1回では集まらないからさらに入試回数を増やさなければならないという循環になっているように思います。
入試回数も首都圏の285校で、帰国生入試を除いても、のべ817回実施されており、各校が平均2.9回実施していることになります。入試回数を多くすることにより、受験機会の少ない他校を優先して受験されるというケースもあるのではないでしょうか。東洋英和、東京女学館、日本女子大附、清泉女学院等が2回入試に移行する中で、入試回数を増やさなかった立教女学院が応募者を増やしていたのは印象的でした。
入試科目も以前は4科目か2科目かという形式がほとんどでしたが、そこに2科4科選択が出来て主流になってきました。さらに2科+得意の1科や英語入試を導入する学校、科目間の配点比率が選択できる学校、AO入試などを採用する学校も出てきています。全入試回数のうち4科目入試が16%、2科目入試が40%、2科4科選択入試が33%、その他が11%となっています。
面接廃止や出願方法の簡略化も続いています。親に負担をかけない入試の方が受験しやすいのは間違いなく、今年も面接を廃止した学校が応募者を増やすという結果になっていますが、はたしてそれでよいのかなという感じをいだきます。受験のハードルを下げて、できるだけ受けやすくして応募者が増えればよいのでしょうか。今年、東京女学館が2回入試に移行した際、2回入試(2月3日)では筆記試験の他に保護者面接と作文をつけるという形で、東京女学館を日程的な理由だけで併願校として考えて、たまたま受かったから東京女学館に進学してきたという受験生を排除しようとされたのだと思います。担当の先生はだいぶ心配されたようですが、東京女学館の姿勢を表す入試のあり方として評価され応募者は結構いました。
そもそも私学に通わせるということは、費用の面でも通学の面でも本来負担のかかることです。その負担のかかることを覚悟の上で学校を選んでもらうわけですし、入学してからも学校に預けたままでいいというわけではなく、家庭と学校とで連携を取りながら子供を見ていくことが大事なわけです。それなのに、負担がかからないから、受験しやすいからというような募集方法で生徒を集めたときに、学校としての教育の目的が達成できるのかなと思ってしまいます。
合格発表後の手続期間の延長や辞退後の手続時納入金の返金の動きが広まってきました。
手続期間の延長は、他の併願校の結果を見てから入学手続を行えるため受験生側からは歓迎されていますが、学校側としては手続期間の延長により、以前なら手続締め切り時の手続者数を見て繰り上げ合格を出すことが出来たのが、その時期が遅くなるために、読みが難しくなっています。そのため多めに合格者数を出すことになり、結果的に入学者が定員をオーバーする学校が増えました。手続時納入金の返金に関しては、これまでにほとんどの学校が施設費の返金を行っていますが、そこから一歩進んで入学金の返金をする学校が増えつつあります。入学手続をしているのに入学金まで返金する必要があるのか議論の分かれるところですが、一部の学校が実施してしまった以上、他校も追随せざるを得なくなっているというのが実情かと思います。桐蔭学園は募集要項に手続時納入金の返金を謳ってはいませんが、これまでもずっと辞退者には全額(採寸の終わった制服代まで)返金していたとのことです。これまで返金していなかった学校が返金するようになったことを強調しているのを見ると、桐蔭学園のような姿勢のほうに惹かれてしまいます。
F 学校説明会のあり方の見直し
学校の内容をより具体的に伝えるために説明会のあり方を見直す学校が多くなっています。
説明会の1回の規模は小規模になり、回数を多く設定し、開催の期間も長くなっています。1月に入っての説明会も普通になってきました。また、個別の学校見学を受け付ける学校も増えています。集団の中の一人として話を聞くのではなく、一人の受験生として自分のために説明して欲しいという保護者の要求には合っているようようです。そうした中で担当の先生の負担は相当大きくなっており、学校全体として取り組むことが必要になっています。説明会の内容も入試報告、学校説明、入試説明、入試問題解説とより細かく具体的になっています。説明会の他にオープンスクール、授業体験、クラブ体験、入試体験などの受験生参加型の行事も各校に定着してきました。
保護者によっては同じ学校に十数回足を運ぶ方もおられます。また他校との比較する機会も増え、それだけ受験生側の学校を見る目は厳しくなっています。他校がやっているから自分の学校もという安易な取り組みで行事を設定すると逆にマイナスの評価を受けてしまう可能性が高くなっています。1月の入試体験に行った生徒が、たまたまそのクラスの担当になった先生の印象が悪かったのか、それまで第一志望の学校だったのに志望校を変えてしまったという例もあります。
ほとんどの学校は説明会やオープンスクール等の行事に参加された方の出席者名簿を作られていると思いますが、6年生の参加者のうち、どの行事に参加した人がどれだけ実際に受験されているのかを把握しておくことも必要だと思います。
4 学校にとって中学入試とは
学校側から見たときに、中学入試は既に選ぶ時代から選ばれる時代になっています。これまでは願書の受付から合格発表あるいは入学手続までの入試期間中が学校にとっての入試でしたが、今は学校の取り組み全てが入試に直結していると言ってもよいと思います。学校のさまざまな取り組みが毎年の応募者数として現れてくるわけです。その意味では、入学試験における応募者数は受験生の側(外部)から見た学校の評価でもあるわけです。ただし、学校側はその評価の土俵を自分で作ることができます。それは、説明会等でその学校の取り組みのどこを見て評価して欲しいと言えることです。
入学してきた生徒に、何故その学校を選んだのか、入学する前の印象と入学してからの印象はどうかといったアンケートをまとめておられる学校もあります。外部の人が学校をどう見ているのか、学校が伝えようとしている内容が伝わっているのかを知るよい方法だと思います。
学校もサービス業だという言われ方をされるようになりましたが、学校の提供するサービスは決して生徒や受験生、その保護者に迎合することではないと思います。学校の方針、取り組みを伝えた上でそれに理解を示す保護者を作っていくこと、それを理解して入学してきた生徒一人一人に目を配ることが私学のサービスではないかと思います。
中学入試を通して学校の取り組みをあらためて見直すことができるか、その上で学校の取り組みをどう伝えていくのか、中学入試で問われているのは学校の総合力なのかもしれません。
日本史を高校生の必修に
(毎日新聞5月29日)
弥生時代の始まりが500年もさかのぼる可能性が生まれて、日本の歴史に対する関心が高まっている。しかし、日本史研究者の表情はさえない。弥生時代の始まりが早まったからではない。大学院で日本史を専攻しても、職場がないのだ。大学院の教官は、院生の将来を心配しながら指導を続けている。
まず、89年に高校の指導要領が変更された。それまでは、日本史と世界史と地理から2科目を選ぶことになっていた。多くの高校生は日本史と世界史を選んだ。それが世界史だけが必修になり、あと1科目は日本史と地理から選ぶことになった。
次に大学の教養部の解体で、日本史に限らず歴史の研究者の職場が減った。最後に、経営難に直面している私立大学は、高校教育でも軽視されている日本史を、同様に軽視するようになった。
いずれも、日本史の研究レベルに直結する問題ではない。しかし日本史の研究者も霞を食べて生きているわけではない。定職があってこそ安心して研究に打ちこめる。弥生時代のニュースで日本史に関心をもった高校生も、将来が不安であれば日本史研究を一生のテーマには選びにくい。
グローバリゼーションとIT(情報技術)を考えると、問題はさらに深刻だ。どちらも国境の敷居を低くする。個人は直接、世界と向き合うことになる。その時には、国ではなく自分が何者であるかを説明しなければならない。
歴史から孤立した個人などありえない。時を追っての社会の変化は歴史に刻まれ、言語を形成し、無意識の部分で思考や価値観を作り上げる。自分が育った社会の歴史を知らなければ、自分の思考や価値観の意味を自覚できないし、世界の人々に説明できない。日本の歴史についての知識は、グローバル化された世界での文化的なパスポートなのだ。
それに、日本史研究の本場は日本だ。日本の研究レベルが世界のレベルになる。日本史に対する社会の関心の度合いが、研究のレベルを決める。高校教育で必修とすべきは日本史だ。変更された指導要領こそ論外だ。
義務教育崩し 矢倉久泰
(毎日EduMail 6月6日)
中央教育審議会が3月20日に教育基本法の改定を答申したばかりなのに、遠山敦子文部科学大臣は5月15日、こんどは初等中等教育の改革推進策を中教審に諮問した。矢継ぎ早の教育改革に、学校現場は戸惑うばかりであろうが、文科省はそんなことにお構いなしなのか。
かつての文部省は「教育は国家百年の大計」とのたまい、将来を見据えて、ときには「スローテンポ」と批判されるほどじっくり改革に取り組んだものだ。しかし、いま急テンポに改革を推進しようとしているのは、多分に「外圧」によるものであろう。「外圧」とは、政府の規制緩和政策や地方分権政策、国際競争力の強化や「有事」に対応できる国づくり・国民づくりといった国家主義的政策である。
本来、国の基本的な教育施策は中教審が調査審議することに法律で定められているのだが、いまや中教審は、他の審議会・委員会から打ち出された政策に追随するかたちになってしまっている。
今回の諮問は、3月に答申された「新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画のあり方」の中の「その他留意事項」にある「義務教育制度の弾力化の検討」を受けたもので、教育基本法の改定を待つことなく「関係分科会等で検討」することを求めていた。
その検討事項として挙げられたのが、平たく言えば(1)小学校に入学する年齢は子どもの発育状況に応じて弾力化、つまり早めてもよいのではないか(2)学校区分、つまり633制を変えてもいいのではないか(3)学校を自由に選択する制度にしてもいいのではないか――ということである。
諮問内容は、これに加えて、年間授業時数の弾力化の検討を求めている。つまり自治体または学校によっては一年間の総授業時間数を長くしてもいいのではないか、そのために夏休みや冬休みの期間を短くしてもいいのではないか、3学期制を2学期制にしてもいいのではないか、ということである。
審議会への諮問というのは、そもそも官庁の役人が初めから結論を持っており、それをいかにも外部の識者の意見を聴いて民主的にまとめたように見せかけるために行う儀式である。
就学年齢の弾力化の背景には、「できる子はどんどん伸ばす」能力主義教育の推進がある。できる子は早くから学校に行かせるようにするというねらいがある。年間授業時数の弾力化は「学力向上」対策である。学校選択の自由化や2学期制は、すでに実施するところが増えている。これを全国展開しようということだろう。
欧米のように個人主義が確立していない日本で、小学校に入学する年齢をバラバラにすることに国民の賛意が得られだろうか。市町村や学校によって授業日数が異なることになると、学ぶ量と質に差が生じることになるだろう。
どこに住んでいようが、すべての子どもに同じ条件で同じ内容を教えるのが義務教育のはずである。それをやめて自由にさせるというのは「義務教育崩し」になるのではないか。
<問題>
A,B,C,D,E,Fの6人が円形のテーブルにつきました。その席順について、次のような発言をしていますが、Aは正しいことをいい、他の5人はうそをついています。6人の発言を参考にして座席順を答えなさい。
A 「私のとなりはFさんでした。」
B 「私とDさんの間には人がいました。」
C 「私のとなりにはAさんはいませんでした。」
D 「私はFさんのとなりでした。」
E 「私の左どなりはDさんでした。」
F 「私の正面はEさんではありませんでした。」
(03年自修館A1)
入試問題に挑戦第80回解答編
<問題>
ある品物は、いつもは、1日400個売れますが、この品物の値段を1個について1円高くして売ると、1日に売れる個数は2個減ります。また、この品物を1個175円で売る方が、1個180円で売るよりも売り上げは150円多くなります。
(1) この品物を1個175円で売るときは、1日に【 】個売れます。
(2) この品物は、いつもは1個【 】円です。
(03年芝1回)
<解答>
品物の値段が上がると、売れる個数が減るという問題は、
【単価】×【個数】=【売り上げ】
という式をもとに、面積図を書くと考えやすくなる。
(1) (180−175)×2=10 から、1個175円の方が10個多く売れることを面積図にすると、
売り上げの差が150円なので、図の斜線Aと斜線Bの差が150円。
斜線Bは、175×10=1750(円) なので、 1750−150=1600(円) (斜線A)
1600÷(180−175)+10=330(個)
(2) いつもは400個売れるので、175円で売るときとの差は、
(400−330)÷2=35(円)
いつもの値段は、 175−35=140(円)